議会活動

質問要旨

現在、京成押上線の四ツ木・青砥間の連続立体高架化の工事が進み、立石駅前区間の仮線用地取得もメドがついたと聞いています。

また、北口駅前地区についても昨年「都市計画決定」され、先行きが少しずつ見えてきました。

まちが変わりつつある中、多くの方の話しを伺っていて感じることは、「丁寧に情報を伝える努力を積み重ねること」と、「思いを受け止める場が必要だ」ということです。
まちづくりはハードを整備するだけの限定的なものではなく、将来にわたって人々が「どのようにそのまちに関わり持続的、連続的、有機的なつながりを持ち、関係性を広げていくのか」というイメージを持たなければなりません。

私たちが危惧しているのは、思いを伝えることができず、無関心になるなどで関係が冷え、ポテンシャルの低いまちになってしまうことです。

「思い」や「つぶやき」を受け止めることで、自らのまちに関心を持ち、それが将来はコミュニティに
積極的に関わる担い手を育てることにもつながるのです。

まちづくりは、縦糸として「過去から未来への時間のつながり」があり、横糸として「様々なステークホルダー、地権者のみでなく、事業者や利用する方、周辺住民も含めた人やまちのつながり」で織りなしていくものです。

立石の場合は、駅前だけでなく、立石地域全体の振興をイメージし、どのようにポテンシャルを引き継ぎ、人々を有機的につなげていくかが肝心です。
将来にわたりこの立石地域に住み続ける人々が、関わり、考え、まちを育て続けて行かなければならず、そのための「しかけ」が必要なのです。

立石のまちの全体像を描き、協働しながら課題解決をするために、例えば「まちづくり協議会」などを立ち上げ、住民自らが将来に向けてともに話し合う場を作るべきです。

現在立石においては「都市計画マスタープラン」をもとにまちづくりが進んでいます。「都市マス」策定から7年ほどが過ぎ、まちづくりが進むと同時に、新たに個別具体の課題が見えてきたと感じています。

例えば、
・区庁舎移転の検討が進む中で、現庁舎敷地や周辺の整備をどこで考えるのか、
「連立」完成後の高架下の活用方法や、南北の交通課題をどのようにデザインしていくのか、
地区センターや集会施設をどのように位置づけるのか、
中川の親水性を高めるとする「水上テラス」にどのように人を導いていくのか、
立石の歴史や文化をどのように次の世代につないでいくのか、
観光のポテンシャルをどのようにもり立てていくのか、
景観を育てるためのイメージの共有化はどのように図るのか、
そして立石のブランディングをどのように作り出していくのか、
などなど立石の全体的な課題に対して包括するビジョンを作る必要があります。

都市計画マスタープランで謳われていることをさらに深堀りし、立石に特化した未来へ向けての「まちのみちしるべ」、立石地域に限定した「マスタープラン」とも言えるものを作るべきです。

人々が将来にわたってこの地に住い続けるためには、人と人との関わりを育むコミュニティデザインが重要です。
再開発で工事が進む間も、周辺では「自治・町会」などの地域活動は続いていきますが、再開発中は中心地域の空洞化などの課題に見舞われると予想されます。
そのような時に、将来への希望を持ち続けるためには、新しいまちへのビジョンを共有しながら、地域と関係機関の連携・調整などを行い、一つ一つの課題に丁寧に対応する、ハードのみでなく、ソフト面の地域振興策をしっかり考えていくことが必要になります。
合わせて再開発後に新しい住民が入ってきた時に、どのように既存の地域活動とつながりをつくるのかなど、将来も視野に入れて「まちを育てる」ことも必要になり、これらは都市整備ではなく、地域振興の課題だと思います。
担い手を育てるためには、まちに関わる多様な人々を結びつけていく仕掛けが必要になります。特に再開発など大きな課題がある時は、逆に人々をつなげるチャンスとも捉えられます。
例えば「地域活動貢献サポートデスク」を活用するなどしながら、様々な関係者がまちの将来を話し合い、自ら課題解決に向けて取り組む「コミュニティデザイン」をつくりあげることもできるでしょう。
人々が集う「まつり」のような仕掛けや、地域の歴史や文化を次世代につなげる取り組み、高齢者や子育て世代などがそれぞれ「共に支え合うための場づくり」、などを積み重ねながら、コミュニティに積極的に関わる人を増やし、地域全体を盛り上げることも考えていくべきではないでしょうか。


京成押上線 連続立体高架化と南北立石駅前 再開発事業の進捗を改めてうかがう。
答弁者【副区長】

1、立石地域のまちづくりについてのご質問のうち、京成押上線連続立体交差事業と立石駅南北の市街地再開発事業の進捗についてのご質問にお答えいたします。

立石駅周辺地区では、北口地区及び南口の東地区・西地区、それぞれの地区で市街地再開発準備組合が設立されており、権利者の皆さんが主体となって街づくりの検討を進めております。
北口地区では、昨年6月に市街地再開発事業の都市計画を区が決定し、告示をいたしました。これを受けまして、準備組合では、現在、再開発組合の設立に向けて、権利者の皆さんの建物の調査と、施設建築物の基本設計を行っております。
南口地区におきましても、回遊性の高い一体感のある街づくりの実現に向けて、駅通りを賑わいの軸として位置付け、東地区と西地区の準備組合が緊密に連携を図りながら、協議・調整を進めているところでございます。
一方で、京成押上線(四ツ木駅・青砥駅間)の連続立体交差事業は、四ツ木駅から青砥駅までの延長約2.2Kmの線路を高架化するものであり、平成28年に工事に着手いたしました。この事業によって、平和橋通りや立石バス通りをはじめとする11箇所の踏切が除却されることとなり、踏切による交通渋滞を解消し、道路と鉄道それぞれの安全性を向上させてまいります。
現在は、高架化工事の期間中に電車を運行させるための仮線路を設置する工事を行っており、順調に進捗しているところでございます。
また、仮線路を設置するための用地取得を進めている立石駅前区間におきましても、権利者の皆さんとの生活再建に向けた折衝を区が精力的に行っており、順次、用地取得が進んでいる状況でございます。
引き続き、東京都及び京成電鉄と連携しながら、着実に事業を推進してまいります。
以上です。
立石のまちづくりを進めるため、区の方針を説明し、区民の意見を伺うために、積極的に地域に出向くことが大切だと考えるがいかがか。
また住民参加によるまちづくり協議会などをつくる必要があると考えるがいかがか。
答弁【立石街づくり担当部長】

2、 立石のまちづくりを進めるため、地域に出向き区民の意見を伺うことや、住民参加によるまちづくり協議会についてのご質問にお答えいたします。

本区では、都市計画マスタープランの実現にあたり、区民、民間事業者、行政の3者が適切な役割分担を図り、相互に連携、協力しながらまちづくりを推進することとしております。
このため、マスタープランの地域別構想を作成する際にも、区民参加による地域別勉強会や地域別素案説明会、ミニシンポジウムの開催や、アンケートを実施するなど、広くご意見やご提案をいただきながら進めてまいりました。
また、マスタープランのまちづくり方針の説明や、これに基づく進捗状況の報告、新たなまちづくりに関する情報提供、区民の方々を交えた「まちづくりシンポジウム」を開催し、適宜、本区のまちづくりの状況をお知らせし、ご意見を伺う機会を設けております。
今後も引き続き、このような取り組みを丁寧に進め、まちづくり協議会の設立等、区民がまちづくりに積極的に参加する住民主体のまちづくりにつなげていきたいと考えております。
立石のまちづくりにおきましても、地元町会等への定期的な進捗状況の報告や個別相談等を行いながら、積極的に街に出て様々な方々のご意見を伺いながらまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
立石のまちづくりの課題は、駅前再開発地域のみでなく現区庁舎周辺、高架下、中川、交通政策、観光振興、歴史文化の保全継承、など多岐にわたる。再開発後の振興や景観のまちづくりも見据え、立石地域全体の将来へのビジョン・みちしるべを作る必要があると考えるがいかがか。
答弁者【立石街づくり担当部長】

3、再開発後の振興や景観のまちづくりも見据えた立石地域全体の将来ビジョン等の策定についてのご質問にお答えいたします。

本区では、20年後の区の将来像を展望した都市計画マスタープランを策定し、都市のあるべき姿やまちづくりの方針、目標、実現すべき将来像を明らかにし、これに基づき、各地域のまちづくりを進めております。
立石まちづくりについても、マスタープランに基づき、現在、駅周辺において、北口地区については、具体的な事業計画等の作成のための作業や権利者向け勉強会、個別面談等を実施し、再開発組合設立に向けた準備を進めているところでございます。また、南口東地区では、準備組合において、権利者の合意形成や関係機関との協議・調整を進めており、南口西地区では、概略の事業計画案を作成している状況でございます。
今後は、こうした駅周辺の各々の地区の事業計画等の策定の進捗を見ながら、高架下活用の検討や、区庁舎跡地の活用、中川へのアクセス、景観まちづくりなどについても、地域の課題として捉え、再開発後を見据えた将来像を描いていく必要があると考えております。
再開発にかかるまちづくりでは地域コミュニティのあり方が大きく変わり、ハード面とともにソフト面の支援が大切になる。地域と関係機関との橋渡し機能を強化するとともに、将来の協働のパートナーを育て、コミュニティデザインに取り組むなどの支援を進めるべきと考えるがいかがか。
答弁【地域振興部長】

4、地域と関係機関との橋渡し機能の強化や、協働のパートナー育成などの支援を進めるべきとのご質問にお答えします。

区内の各地区では、自らのまちは自らが創るという意識のもと、自治町会をはじめとする様々な団体や関係者が集まり、身近な地域の課題解決やまちの構想づくり、交流を目的とするイベントや行事の実施など、様々な活動に取り組んでいます。
そして、このような取組みにより、住民同士が顔の見える関係になり、様々な団体や年齢層の方々の参加や交流が育まれ、また、参加者が活動の手伝いをするようになるなど、地域活動の新たな担い手の発掘・育成にもつながっています。
お話にありますとおり、再開発事業が進むことで、立石地域が長年培ってきたコミュニティのあり方が変化することが予測されます。
しかし、このような各地区での取組みは立石地域にも当てはまるものであり、区としましては、自治町会をはじめとする地域の方々から、今後のコミュニティのあり方についてお伺いしながら、地域の主体的な取組みに対し支援をしてまいりたいと考えております。
また、地域の課題解決や協働によるまちづくりのきっかけとなるよう、区の関係所管や関係機関に橋渡しをするほか、地域貢献活動サポート事業などを活用して、担い手の発掘・育成につなげるなどの支援も行ってまいります。
今後も地域と協働し、再開発事業後も見据えながら立石の地域コミュニティについてともに考え、必要な支援を行ってまいります。