議会活動
ただいま上程されました建設環境委員会所管に係る議案第10号ほか8件につきまして、当委員会における審査の経過と結果の御報告を申し上げます。
かわごえ誠一議員
これらの案件は、いずれも2月16日の本会議におきまして当委員会に付託され、
3月16日に審査を行ったものであります。初めに、全会一致で結論に至った案件について申し上げます。
議案第11号、葛飾区環境基本条例、議案第28号、葛飾区自転車駐車場及び自転車置場条例の
一部を改正する条例、議案第34号、特別区道の路線の認定については、提出者から詳細な説明を聴取し、
慎重に審査を行った結果、いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、意見の分かれた案件について申し上げます。
これらの案件については、いずれも提出者から詳細な説明を聴取し、慎重に審査を行った結果、
議案第10号、葛飾区集合住宅等の建築及び管理に関する条例については、多数の委員が、
次世代に良質な住宅を引き継ぐためにも必要な条例であるため賛成する。
守られる権利と住民に影響が出ないように調整する条例のため賛成する。
良好な住環境の整備は、まちづくりの観点からも重要であり、最低限のワンルーム等規制を
早急に進める必要があるため、可決を主張する。
単身者・高齢者数が増加傾向にある本区において、本条例の趣旨は、要配慮者の観点からも望ましく、
時代のニーズに合ったものであるなどの理由により原案に賛同いたしましたが、
一部の委員から、集合住宅のファミリータイプ住戸の設置規定がなくなったのは後退ではないか。
シェアハウスの駐輪やごみなど、管理が事業者任せであるとの理由により、
本件については否決すべきである旨の発言がありました。
次に、議案第23号、葛飾区地区計画及び防災街区整備地区計画の区域内における
建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例については、多数の委員が、
区民の防災まちづくりに資する条例改正であるため賛成する。新小岩駅南口地区の都市計画変更に伴い、
実効性を確保するために必要な条例改正であり、商業・住環境を整備する観点からも可決を主張する。
今回の地区計画は、建築制限を定めるべきであると考えるので賛成するなどの理由により
原案に賛同いたしましたが、一部の委員から、駅前タワーマンション建設のために、
建蔽率・容積率を緩和してまで行う事業は、地に足がついていないのではないかとの理由により、
本件については否決すべきである旨の発言がありました。
次に、議案第24号、葛飾区特別区道道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例については、
多数の委員が、固定資産税評価額の評価替えに伴う条例改正であり、
極端な増額にならない配慮もされているので可決を主張する。地価の上昇に伴い、条例改正するものである。
今後の区民の方々へのしわ寄せの可能性を十分留意するよう希望して賛成するなどの理由により原案に賛同いたしましたが、
一部の委員から、個人商店の営業や再生エネルギーの推進に関わるものは一律値上げの対象から除外すべきではないかとの理由により、
本件については否決すべきである旨の発言がありました。
次に、議案第25号、葛飾区立公園条例の一部を改正する条例については、多数の委員が、
受益者負担の観点からも占用料負担は必要であり可決を主張する。
区民の生活に影響してくることであるため、十分に説明していただくことを条件に本条例案に賛成する。
歳入増を区民サービス向上のために使用することを希望して、
本条例改正に賛成するなどの理由により原案に賛同いたしましたが、
一部の委員から、観測施設は公共性が高いので値上げから除外すべき。
その他の占用に該当する使用料も金額の配慮が必要であるとの理由により、
本件については否決すべきである旨の発言がありました。
次に、議案第26号、葛飾区立小菅東スポーツ公園、小菅西公園及び間栗公園条例の一部を改正する条例については、
多数の委員が、公園整備、維持管理に必要な条例改正であるため賛成する。
固定資産税評価額の評価替えに伴う条例改正であり、共用空間の占用は相応の負担も必要であり可決を主張する。
丁寧な説明、区民への配慮を求めた上で、条例改正に賛成するなどの理由により原案に賛同いたしましたが、
一部の委員から、その他の占用に該当する使用料の値上げはコミュニティー活動などの抑制につながる恐れがあり、
認められないとの理由により、本件については否決すべきである旨の発言がありました。
次に、議案第27号、葛飾区立児童遊園条例の一部を改正する条例については、多数の委員が、
地域住民の防災に資するための条例改正であるので賛成。
立石駅北口地区再開発に伴う消防団施設の移設は、地域の安全確保のために早急に進める必要があり、
地域の理解も得られているので可決を主張するなどの理由により原案に賛同いたしましたが、
一部の委員から、児童遊園廃止の理由である立石駅北口再開発は、借家人との合意形成がまだ済んでいないので、
先に移転を決めるのは時期尚早であるとの理由により、本件については否決すべきである旨の発言がありました。
そこで、これらの案件については、採決の結果、いずれも賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、当委員会に付託されました議案第10号ほか8件の審査結果を御報告申し上げましたが、
委員会の審査報告どおり御決定いただきますようお願いいたしまして、報告を終わります。